第1章1〜2節:2020.5.15

誰もが自分のことを正しいと主張する。批判をすればするほど反感を買う。批判されたくなければ批判をしない。他人ではなく自分を変える。心からの賛辞を与える。お世辞ではいけない。長所を認め打算なしで純粋にそのことを褒める。

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第1章3節〜第2章2節:2020.5.16

ただ行動させるのではなく、行動したい気持ちを自ら起こさせること。売り込んではいけない。買う気を起こさせる。それこそが人を動かす方法。
どんな言葉や理論を使っても相手を真に説き伏せることはできない。間違いを認めるということは自尊心を傷つけることになるため。自己主張は人間の持つ重要な欲求のひとつ。相手の立場になって考え相手が本当に求めているものをまず知る。何かを伝えるときは自分の要求よりも先に相手の得になることを伝える。
他人から好意を持たれるためには、まず自分が他人に関心を持つこと。誠実さを持って関心を示せば必ず心を開いてくれる。心からの笑顔は人間関係を円滑にする。関心も笑顔も打算的でない限りは永久に効果がある。心理テクニックとして活用してしまうとその時点で真の交友関係は作れなくなる。いつでも誠実に笑顔でいること。

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第2章3〜4節:2020.5.17

名前はその人にとってとても大切なもの。できるだけ名前で呼びかけること。話を聞くことで重要感が満たされる。こちらに非がある場合、すぐに詫びるのではなく話を最後までよく聞き共感を示すこと。気が済むまで話してもらうことで問題はほとんど解決する。あとは謝意とどのような対応をするかをさっと伝えるだけでいい。

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第2章5〜第3章1節:2020.5.18

相手が関心を持っていることについて話す。交渉の場においてもそれは変わらない。いきなり自分の要求を押し付けないこと。相手の立場になって相手が望んでいることをまずは与える。話をよく聞き関心した事柄については心からの賛嘆を贈る。議論は避ける。意見が違うのは当然だと捉えて感謝すること。

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第3章2節〜6節:2020.5.22
間違いを指摘しない。相手が確実に間違っている場合でも自分が間違っていると伝える。フランクリンによれば控え目に意見を言うと反対されることが少ないという。「自分としてはこう思うのですが」「そういう場合もあるかもしれませんが、この場合は少し事情が違うように思われるのですが・・」など。
人間は感情の生き物である。正論で動かすことはできない。自分の出方次第で相手の重要感を満たす方法も変わる。反抗的な態度ならそれをやっつけようとする。素直に誤りを認めればそれを許し寛大な一面を見せようとする。自分で自分をやっつけてしまう方が得である。
おだやかに話すこと。大事な交渉をするときほど友好的でいるように。自らの要求は一旦置いておき、まずは相手や相手の関心事について話すこと。イエスで答えられる質問をする。相手にとにかくしゃべらせる。皆自分の話を聞いてもらいたいと心底思っている。その気持ちを満たすこと。

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第3章7節〜第4章6節:2020.5.22

相手に思いつかせる。押し付けるほど相手は身を引いてしまう。そうしたい気持ちを起こさせる。例えば何か物を売りたい場合、未完成品を見せどうすれば期待に添えるか意見を聞く。あなただからという特別感を抱かせる。自分の考えを誰かが丸ごと盗んでも非難せず花を持たせること。
相手の立場になって物事を考える。そもそも間違った考えというものは存在しない。ただ立場が違うだけに過ぎない。誰でも自分の考えが正しいと心から思っている。否定することは簡単だが、それでは自分の考えに変化はない。理解しようと努めることで関係は深まり自分の視野も広がる。
同情を持つ。「あなたがそう思うのはもっともです。もしわたしがあなただったらやはりそう思うでしょう」この一言で話を切り出せば大抵は話を聞いてもらえる。人は誰でも同情を求めている。
心情に訴える。誰でも正しいことをしたい、期待に応えたいと思っている。信頼を示すことで自分の望むように方向付けることができる。
演出を考える。ただ説明しただけではどうにも伝わらないときは実物を見せたり動きをつけたりして演出する。
対抗意識を呼び起こす。他人よりも優れたいという気持ちを上手く活用する。収入や地位では限界がある。純粋な競争精神を育てる。

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第4章7節・読了:2020.5.25

期待をかける。良い評価を与えるとその通りに振る舞おうとする力が働く。
激励する。大いに元気付けて、やればできると思い込ませる。能力を信じていることを示す。
喜んで協力させる。まず誠実であること。守れない約束はしない。相手の利益だけを考える。相手に期待する協力は何かを把握する。相手にどんな利益を与えられるか。お願いするときは、相手の利益にもなると気付くように話す。権威や肩書きを与えることも効果的。
円満な家庭生活にもこの原則は応用できる。女性の服装に気を払うこと。さりげない心遣いをすること。容姿、年齢、学歴、職業など目に見える情報だけで結婚相手を決めてしまわないこと。それらは永遠ではない。いつかは皆老いてゆく。またどんなに相性が良くても性格があまりに違い過ぎる場合は避けた方が無難。後々合わなくなる可能性が高い。表面上どんなに繕っていても肝心なのは中身。思いやりがあるか、小言を言わないか、最低限の礼儀はあるかなど。もしそのような人に巡り会えたら、出し惜しみせず全てのものを与えること。どんなことも率直に話し合い、余計なプライドは捨てる。