午後からどこかへ出掛けようかと思案しているうちにうとうと眠ってしまった。他人と接点を持つことが煩わしく感じてしまうときがよくある。そういうときは例え外に出かけたとしても店に入ることはしない。ぶらぶら歩いてそのまま帰る。
悩んだ末、出かけることにした。ひとまず駅方面へ向かった。何か食べたい気もしたが、特にこれというものもなくただ歩き続けた。結局いつものカフェに入り軽食とコーヒーを頼んだ。
こんな風にして毎日があっけなく過ぎてゆく。他にもっとできることはあったのではないか。可能性を自ら潰しているような気がして憤りを覚えることもある。でも自分のペースは崩したくない。
18時ごろ店を出て駅前ビルの屋上へ。ベンチに座りながらぼけーっと夕暮れを眺めていた。人生を長い目で見ると途端に息苦しさを感じる。それは今この状況がずっと続くという前提で考えているせいでもある。
では、今までの人生はどうだったか。予想通りにいったことなんて一度もなかったはず。八方塞がりなときほど周りをよく見ること。自分のことばかり考えていると、さらに余裕がなくなってしまう。何もしたくない時は思う存分怠けていい。本気でやれば罪悪感もない。
思っているよりも社会は近くて狭い。色々な生き方がある。お金を稼ぐ方法だって一つじゃない。常識という枠にとらわれ過ぎないように。周りに合わせるのではなく自分に合った生き方をしよう。