久々にKと飲んだ。歳を重ねるごとに旧友との話題はごく限られたものになってゆく。大抵は仕事の話や近況報告だ。それが普通なのかもしれない。でもどこか釈然としない自分がいる。

昔は共通の話題がたくさんあった。テレビやゲームなど他愛のないものだったが、時間も忘れて夢中で語り合ったことを覚えている。あの時の自分にとって会話はその瞬間を楽しむための手段だった。

 

それから徐々に意義や質を求めるようになって何かが変わってしまった。いや何かがじゃない。変わったのは他ならぬ自分だ。

そもそも話すこと自体に意義がある。そして自分の心次第で会話はいくらでも楽しくなる。最近ようやくやっとそのことに気が付いた。