朝食を食べていたら母が突然仕事のことを聞いてきた。母には今までずっとTとの協業を解消したことは話していなかった。なので上手くやってるよといった感じでひとまず今日も濁しておいた。

 

母がこうして何か話を振ってくるとき、それに関連した人から必ず近いうちに連絡が来る。しかもその内容は例外なく状況が好転するようなものばかり。何度も経験しているのでこれが偶然でも奇跡でもないことは分かっている。全てはただ自動的に起こる。要するにイベントリスナー。

 

今日も案の定だった。協業相手のTから連絡があった。最初はSEOに関することでそれから私なき後の実情について。ひとまずは地元の新たな協業者と問題なくやれている様子。それでも多少の不満はやはりあるらしい。

 

確かに何でもかんでもワードプレスというのは色々ともったいない。そこで単ページの案件なら別に問題ないかと思いその旨を伝えた。彼からはその時はぜひお願いしたいといったような返答があった。

 

一回り年下のいとこが一人暮らしを始めたらしい。思えば私が一人暮らしを始めたのもちょうどこの時期だった。随分と行動力があったなと。というより怖いもの知らずだった。何とかなる精神に溢れていた。

 

見ず知らずの土地に移って少しずつ生活を整えてゆく。その過程はたまらなく爽快で愉快なものだった。彼もきっと今頃それを楽しんでいることだろう。私にもまたいずれその機会が訪れますように。