久しく涙を流していないことに気付き、泣けそうな映画を2本立て続けに観ることにした。人対人、そこから生まれるドラマ。それが愛おしくて時々煩わしい。

 

長年の約束を果たした二人はその後どう過ごしたのだろう。滲んだエンドロールを眺めながらそんなことをぼんやりと考えた。

 

ふと疎遠になった友人たちのことを想った。もう会うことはないかもしれない。それでも大切な友人であることに変わりはない。涙と共に吸った煙草の味をいつまでも忘れないように。

 

この気持ちを晴らすため走ることにした。すぐに着替えて近くの公園へ向かった。一周目でバテた。3ヶ月の空白期間は想像以上に大きかったらしい。帰ってきてシャワーを浴びてベッドに寝っ転がる。至福のひと時。

 

ほとんどの人は日々の生活に追われるばかりで何かを創造することもない。でも生きるという行為そのものが創造だとしたらどうだろう?必ずしも形に残す必要はないと思い直されてくる。まどろみながらそんなことを考えた。