自然はそのままで完璧なのに、人間ときたら相変わらず自然を目指すという不自然な努力ばかり続けている。抗うことをやめれば物事はもっとずっとシンプルなのに。近くの公園を散歩しながら、ふとそんなことを思った。
母がまたもや掃除のやり方について父を責め立てている。自分のやり方に合わせようとする限り、この諍いは永遠に続くだろう。母の言い分は確かに正しい。でも正しさだけを押し付けても他人は動かせない。ただ余計に反発するだけ。
母がやろうとしていることはつまり、地区大会で常に一回戦負けするような弱小野球部の部員たちに強豪校さながらのハードな練習をさせようとしているようなもの。その状況に合わせて正しさも変えないといけない。当事者になるとどうもそのことを忘れてしまうものらしい。
●抜歯10日目
すっかり痛みも無くなった。朝は卵粥と味噌汁。昼はカップスープとトースト。夕方にチョコチップパン。夜は通常通り。まだ左側では噛めていない。食べ終えるのにかなり時間がかかった。