2日目。朝布団の干す場所や掃除について教える。オイルプリングをさせてみたら2分ほどでギブアップ。朝食後、ニシケンさんの畑へ。
この前ススキ取りをした場所に彼はいた。畝ができて見違えるようだった。次の手伝いを土曜に変更してもらい、それからたかやのことを紹介した。
その後、なかみちでたかやの作業着を探す。ガテン時代の血が騒いだのか彼は念入りに物色し始めた。ただの軽作業だからねーと伝えると我に返ったようで、そこからはぱぱっと決めてしまった。山ちゃんから電話が来ていたので折り返す。不在。
昼食はいつものたまご焼きと昨日漬けた大根のはりはり漬け。なかなかの味。山ちゃんから再び折り返しがあり、昨日の顛末を話す。後で会うことになるも、次第に空は暗くなりやがて雨になった。断りの連絡を入れると、昨日自分が置き忘れた買い物バッグを届けに行くとのこと。
彼は15時すぎにやって来た。これから新宮へ行くと言うので同行することに。車内BGMはたかやにおまかせ。彼が選んだのはゲザン。それから3人で語り始める。初めて後部座席に座った。たかやはまだ完全には打ち解けられていない様子。山ちゃんは構わずにいつもどおりの質問攻め。そのやり取りが面白かった。
ニトリでカーテンを買いイオンへ。今日はこのまま宿に泊まることにして夕食は鍋をすることになった。3人であれこれ意見を出し合いながら広い店内をぐるぐると回る。パンコーナーではちょうど半額シールを貼り始めているところだった。
宿に戻り早速鍋の準備開始。適当に具材を切ってどんどん鍋に入れていく。ふたをして待つこと20分。立ち昇る湯気の先にたかやの嬉しそうな顔がちらりと見えた。締めはラーメンに限る。
食後、山ちゃんはアイスが食べたいと呟きながら寝落ち。自分も一服後、急に何だか一人になりたくなり真ん中の部屋へ。するとたかやがついてきたので今はちょっと一人になりたい気分でねなどとやんわり断ってさらに奥の部屋へと移る。鍋をしていた時のあの暖かで陽気な雰囲気はもう見る影もなかった。
山ちゃんは一向に起きる様子はなく、今日はもうお開きだと悟り、しばらく経ってから洗い物を始めた。それからたかやを部屋に案内しシーツを手渡すと自分もさっさと寝てしまった。なんとも後味の悪い一日となった。