7日目。今日が最終日。午前中は庭の掃除。それほどないだろうと思っていたが、結局ゴミ袋4杯分になった。おかげさまでかなり綺麗になった。日頃から少しずつやらないといけないなーと反省。

 

その後わがらん家へ自転車を返しに行く。最初は一人で行くと言っていたがせっかくだからと同行すること。途中でカットアップに寄るも不在。山ちゃんも不在。イオンで買った菓子パンをほおぼりながらバス停までのんびり歩く。

 

夜行バス乗り場まで試しに歩いてみることに。途中にあるそば屋「福美」で昼食でもと思ったがあいにくの定休日。バス乗り場まではやや距離があった。

 

そのままオレンジロード沿いを歩きたかやご所望の龍角散を買うためコメリへ。レジ横に見つけて興奮のあまり「あった!」と満面の笑みを浮かべるたかや。まったくかわいい。

 

それから海沿いを歩く。ニシケン農園に寄って写真を撮る。帰り道、後ろからしきりにクラクションを鳴らされて振り向くとまさかのニシケンさんだった。たかやは怪訝そうな顔をしてしまったようで、あとで謝っておいて欲しいと反省しきりだった。

 

家に戻りしばしゆっくりとしたあと、大根のはりはり着けの作り方を教える。とはいえ自分もまだ分量はいまいちよく分かっていない。明日味見して改めてレシピを送ることにした。そのまま早めの夕食を取ることに。最終日のメニューはオムライス。が、べちゃっとなってしまい失敗。最後の最後でこうなるなんて。

 

東京に戻ったらどう感じるんだろうと彼が言った。それを聞いて自分が都会にいることを想像した。途端に恐ろしくなった。都会には楽しいことがたくさんあるけど、僕にはそれがどうにもうるさくて耐えられなかった。彼はどうなのだろう。

 

20時ごろ家を出てバス停に向かう。念の為懐中電灯を持ってきたがそれほど真っ暗ではなかった。「また暖かくなってきた頃に来るよ。今度は二人で」そう言い残して彼はバスに颯爽と乗り込んでいった。まもなく彼を乗せたバスは静かに走り出し、やがて闇の中へと溶けていった。

 

思いのほか感情的になることもなく自然とさっとその一時の別れを受け入れることができた。途中、セブンティーンアイスの自販機でクッキークリームを買った。秋の夜風に当たりながらアイスはやけに美味しく感じられた。

 

家に戻ると静寂が出迎えてくれた。今日からはまた一人。でも寂しさは特になかった。明日になったらどう感じるんだろう、と彼と同じようなこと考えながら眠りについた。