ぱくっと一口。それからごくっとコーラを一飲み。ただただもう、どうしようもなく美味い。汗だくになりながらこねた甲斐があったというもの。暮らしもこれと同じようなものかもしれないと、ふと思った。こねればこねるほど、手間をかければかけるほど、より味わい深くなるという意味において。
食べ終えたあと、いつものように窓辺の座椅子にもたれ手巻きたばこを喫む。コーラの写真を撮り忘れたことさえどうでもよくなるぐらい「ああ、なんて満たされた日曜日だろう」と心底思った。求めていた豊かさが確かにそこにあった。