あの時の僕らは常に柔らかな光に照らされて、
その気になれば何だってできるような気がしてた
戻れないことは分かってる
だけどやっぱりすがってしまうんだ
そうしてる間にもみんなは着実に前へと進んでるっていうのにね
物事は常に変わっていくけれど、
変えられないものだってきっとある
放課後の教室に鳴り響くでたらめな歌も、
校庭にこだまする野球部員の声も、
廊下から漏れ聞こえるあの娘の笑い声も、
今ではもう何一つ聞こえてこない
それでもまだ頭の中では鳴り続けてる
今この時もまた過去となってゆく
未来は容赦なくやって来る
分かっているさ、分かっているとも
せめて今だけは過去に浸かっていたい
たとえ明日の朝ひどい憂鬱に襲われて、
結局は前を向くしかないと思い知るとしても
取り残されることが恐くてしょうがない
他人の活躍は自分の存在をちっぽけにさせる
平凡に生きようと決めたはずなのに
でも一番恐いのは、
どっちつかずのまま生きてしまうこと