15時過ぎに家を出た。出掛けようかどうか直前まで迷ったが結果的には出てよかった。実際、どこに行くかというのは大した問題じゃない。一歩外に出れば色々な気付きが得られる。人々の話や行動から新たなアイデアが生まれることもある。

 

砂子通りの太陽軒という中華屋でサンマーメンを食べた。隣の席では昼からビール片手に話し込む老齢の男女。右斜め前方の席では中年男性5名が親しげに談笑している。後から入ってくるのは一人客ばかりだった。

 

その後いつものカフェへ。同じ店でも来る度に新しい人々がそこにはいる。たまたまこの時間この場所に居合わせたというだけのことだが、何となく親近感を感じもする。

坂口安吾の随筆集を読む。この人の醸し出す空気感はとても心地が良い。物の見方や感じ方がきっと近いのかもしれない。それを言葉で表せるかどうかの違いだけ。

 

彼は孤独を貫いているように見えて、他人ともしっかり交流しており決して孤立はしていない。彼の考えに対して空虚さを感じるのはきっとそれが原因かもしれない。彼には孤高の人でいて欲しかったなと思う。

 

群れることで安心が生まれる。満たされたら何も生み出せなくなるのではないかという疑念がずっとある。この環境だからこそ生み出せるものがきっとあると信じている。

 

18時ごろ別のカフェへ。カフェモカとホットドッグを頼む。休日の終わりにはやっぱりこのカフェモカがよく似合う。