朝からGoogleマップやnifty不動産とにらめっこ。やっぱり相模原は断トツに安い。ただやっぱり海も捨てがたいなと思い始めている。日常の中に砂浜を散歩したり海を眺めたりする時間があったら素敵だよなーと。こうやってまたぐるぐると悩み始める。

 

気分転換に星の旅人たちを観る。ストレイトストーリーのようなのんびり感でとても癒された。画質のせいか分からないけど、TSUTAYAでレンタルしていた頃の感覚がふと甦った。

 

小さな薄型テレビと白いプレステ2。テーブルにはメロンソーダとピザポテト。カーテンを閉めて部屋を暗くしてからプレステ2にDVDを入れる。それから赤いローソファにどかっと座って煙草に火をつける。やがてテレビには揺れたオレンジ色の街並みが映り出される。と言った具合に。

 

何もない場所で何も考えず、ただぼんやりと空を眺めていたいと思わせてくれる素晴らしい映画だった。結局私は体裁ばかり気にしすぎなんだよなあ。長旅に出る時の服装とか、持ち物とか、移動方法とか、その他諸々。

 

ぶっつけ本番こそ旅の醍醐味であるはずなのに、完璧を求めて入念に下調べばかりしている。そのうちに意欲も薄れて次第に面倒になってきて放り投げてしまう。誰かが決めてくれたらなーなどと叶わぬ願いをそっと呟きながら。

 

でもこうも思う。いざ必要な物を全て揃えたとしても、私はきっと旅に出ないのではないかと。私に足りないのは準備ではなく熱意だ。必ず実現するぞといったそういう強い意志がどうにも感じられない。あくまでできたらいいなー程度。

 

旅の前にまずは引越し先を決めないといけない。とはいえ実際の住み心地を知るためにはやはり何日か泊まってみるしかない。今気になっているのは、小田原、藤野、沼津。そういえば太宰の作品の中にも三島・沼津を舞台にしているものがあった。気になっている場所がこうして作品に取り上げられていると、それだけで妙に親近感が湧いてくる。

 

ひとまず宿だけ取ってリュック一つで飛び込んでみるとしよう。このまま何もせずにいたって、誰かがどうにかしてくれるわけではないのだから。最後は自分次第。