親戚の叔母は泊まることなく来たその日のうちに帰っていった。以前とはかなり印象が変わっていたと母も驚いていた。でもきっとそこに理由はない。全ては戯れでしかない。
流れを堰き止めているのはきっと私。いわば血栓のようなものだ。私がここから立ち去れば物事は円滑に進み始めるだろう。
気を遣われるほどに自我はますます大きくなる。対等な関係性が築けないなら一人でいた方がいい。
全てが意識であり気付きだ。私とあなたは赤の他人ではない。ただ心が勝手にそう思い込んでいるだけ。他人への行いは自分への行いに他ならない。他人を殴れば自分が傷つく。他人を愛すれば自分が満たされる。
重要なことは自分も他人も実在しないということ。だから全ては戯れである。