午前中は何をするでもなく瞬く間に過ぎていった。やっぱり日記はその日のうちに書き終えよう。そうすれば翌日の午前を犠牲にすることもないのだから。

 

午後からエクセルへ。いつもより少し早めに出た。おかげで通り雨に打たれた。不安定な天気だったこともあってか客足は少なかった。

 

レジへ向かうとちょうど年配の女性が会計を終えようとしているところだった。順番が来てレジ台のメニュー表に目を向ける。するとメニュー表に紛れて10円玉が置かれていることに気が付いた。

 

前の客が忘れたのかと思い店員に「あの、これ…」と手渡す。店員もあら、とすぐさま受け取り口に立っていた女性客に話し掛けるが全く気が付いてくれない。そうこうするうちに、飲み物を受け取りその場を離れてしまった。その様子を見て、10円玉を渡す相手を間違えてしまったなと僕は後悔した。

 

もし僕が直接その女性客に手渡していれば事態ははるかにシンプルだったはずだ。そうしなかったのは、変に出しゃばって店員のメンツを潰してしまったら悪いなとかあれこれ考えたからだ。でもそれは余計なことだった。

 

結局、別の店員がその女性の席まで渡しに行くことで無事解決したが、何だかもやっとさせられる出来事となった。頭であれこれ考え過ぎるのは良くないと改めて学んだ。

 

jbの続き。Oのバンドでの初練習、もしこのライブに出ていなかったらとか中学の友人Mのことなど。一つのエピソードに無数のエピソードが連なっている。できれば全て掬い取りたいが、それはきっと現実的ではない。

 

とにかく直感に従おう。