久々に企画展に行ってみたいと思い、開催中のものを調べてみた。横浜美術館は現在改装中らしい。都内に目を向けると印象派や葛飾北斎など色々とあった。ネットで事前に時間指定するのが今の定番らしい。思いついた時にふらっと行けていたあの頃が懐かしいなあ。

 

それからふとウィキペディアでゴッホのことを調べた。その後アブサンやら印象派やら象徴派やらアスペルガー症候群やら梅毒やら見るうちに14時になっていた。ウィキペディアは本当に沼だと思った。

 

企画展に行く計画はこれで白紙になった。昼飯を食べてから大人しく映画を観ることにした。「フローズン・ライター」ともう一つは「生は荒川、名は村田朋泰」というドキュメンタリー。

 

今まで知らなかったが人形のアニメーションを撮っている方らしい。まさに気の遠くなるような作業だった。楽しいことをやっても面白くない的なことを言っていて、そういう考えもあるんだなと思った。

 

夜になるにつれて次第に風が止んで部屋の中は軽いサウナ状態になった。エアコンはカビに毒されているのでつけたくない。でもこの暑さを扇風機だけで凌ぐことはあまりに無謀だ。とりあえずアニメを観た。少し気が紛れた。

 

日曜日になるとどうも気分が落ち込むらしい。正確には気が抜けるといったところか。そのままだらだらとしておけばいいのに、それじゃもったいないとどこかへ行こうとしてしまう。そして調べているうちに結局時間だけが経って、仕方なくだらだらすることになる。

 

今日がまさにその典型だった。最初からだらだらしていれば何も思い煩うこともなかった。

 

ただ今週を振り返ってみると良い1週間だったなと思う。茅ヶ崎や二宮を訪れることができたし小説は順調に書き進められている。

 

全ての可能性を持ち歩くことはできない。何かを選べば自然と何かを諦めることになる。それが本当に本当に嫌で選ぶ勇気が出なかった。でも何も選ばないということは要するに全ての可能性を諦めることなんだと気付いた。

 

確かに目の前には色々な可能性がある。その中には今しかできないことだってあるだろう。でもそれがやりたいことかといえばまた話は違ってくる。

 

とにかく今必要なことをしよう。その積み重ねが豊かな人生を作る。そして僕に今必要なのは、この身を実際に動かすことだ。