エクセルでいざ注文しようと思ったとき、途方もない恐怖感と緊張感に襲われた。心臓の高鳴りが収まらず、思わず注文しないでその場を立ち去ろうと思ったほど。上手くちゃんと声が出るかなとぼんやりと考えたらそこから一気に不安の波に飲み込まれた。
結果的には問題なく注文できた。過ぎてしまえばもう何も恐れるものはない。が、あれは一体何だったのだろうという疑問だけが残った。席に着いて久々に原稿に向かった。詰まっていた場面がようやく先に進んでくれた。
1時間ぐらい経った頃だろうか、またあの意識がさっと飛ぶような脱力感に見舞われた。こう体全体が後ろにふわっと倒れそうになる感じ。これはまずいなと思いその後すぐに退散。
少し遠回りして公園の遊歩道を通りながら帰ることにした。木の葉のざわめきや木漏れ日が心地良かった。木々たちが傘代わりになってくれて空気もひんやりと冷たかった。
都市がもう合わないのかもしれないとふと思った。あの一連の感覚が起こったのは僕がおかしくなったからではなくて、体がそのことを知らせてくれていたからなのかもしれない。もう安易にカフェに行くのはやめよう。それよりももっと自然に寄ろう。
帰ってきてから久々に物件情報を見た。今回は国府津、鴨宮まで範囲を広げることにした。町の規模感で言えばやっぱり二宮が一番だ。でもわがままな僕に合う物件がそもそも無い。
妥協しろよという心の声もちらほらと聞こえるけど、それをしてしまえば僕はきっとまたすぐに新たな物件探しをやり始めてしまうだろう。だからやっぱり妥協はしない。
大丈夫、必ずきっと見つかる。
●今日のこと
・午後から久々にエクセルへ
・あの夏で待ってるを観始める