そして転機は訪れた。とにかくもう一度だけ勇気を出してみようと思う。期待はせずに。もちろん怖い。そりゃあ怖いとも。なんでこんなに怖いんだろうって思わず笑ってしまうくらいに怖い。
他人と触れ合うことが今はただただ恐怖でしかない。といっても、実際に話し始めてしまえばどうってことはない、ということも今までの経験から分かっている。
じゃあ何に恐怖しているかというと自らの妄想に。ちゃんと言葉が出てこなかったらどうしようとか、きもいって思われたらどうしようとか。まったく我ながら情けない。
10代の頃の栄光がこれほど足かせになるとは思わなかった。アイデンティティとやらはもう風前の灯火で、僕は何者でどうあるべきかもてんで分からなくなっている。
喉の奥が詰まるような感覚はこれが初めてじゃない。あれは確か4年前、まだ教室を借りる前の頃だった。そう思って過去の日記を読み返してみたけど、それに言及するものは見つけられなかった。その時は近所のマツキヨで半夏厚朴湯を買った。
とにかく次の月曜に内見することになった。担当は女性。美人さんだったらどうしよう。そう考えると今から緊張してしまう。どうか地味~なおばさんでありますように。
●今日のこと
・ゴイステを聴きながら物件探し。
・改めて不動産に連絡。今度はすぐに返ってきた。次の月曜に内見。
・中川家ちゃんねるの時代警察コントを延々と観る。お兄ちゃんのツッコミは穏やかで素敵。
・夕方ランニング。帰宅後エアコン起動。