第1部第1〜2章:2018.2.26

広告の効果がいまいちなのは、小手先や流行のテクニックに捉われ過ぎて当たり前のことができていないため。企業の末長い繁栄を考えたとき、より大切にするべきなのは新規客よりも既存客である。売りたいものを売るのではなく、求められているものを売る。全てを内製化する必要はない。できない部分は外注する勇気を持つこと。上手く外注ができれば結果的には利益率は高くなる。

マーケティングは部門全体で行うべきもの。まずはニッチな市場で1位になること。産業革命によってフルオーダーメイドからマス・カスタマイゼーションが主流になった。顧客を疎かにし利益ばかりを追い求める企業に未来はない。
新規開拓のときは感覚によらず冷静に事実を俯瞰して見ること。具体的には、市場規模、金額設定、予想購入率、一つあたりの原価、初年度の売上高、投資収益率(ROI)など。

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第1部第3章:2018.2.27

問題や不満があるところにこそ好機がある。新製品はふとしたアイデアから生まれることが多い。機会損失の防衛策としてアイデアマネージャーを置くことが挙げられる。時には伝統やしきたりから離れることも大切。
売上のほとんどは既存の製品を新しい市場に投入することで生み出される。新製品の投入による影響はわずかである。高品質なものを低価格で提供する方法を考え実行すること。低品質で低価格ではやがて顧客は離れていく。

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第1部第4章:2018.2.28

バリュープロポジションとブランドの確立。全てにおいて1位という企業はまず存在しない。何かしらの強みを持っている。大まかに分けると性能、コスト、ニッチの3つ。それにより、常に同じサービスを提供するか一人ひとりに合わせて柔軟に対応するかが決まる。
一つの企業が複数の役割を持つことは滅多にない。例外があるとすれば自社ブランドを複数展開している場合。例えばトヨタのレクサスなど。ブランディングの成功はブランド名にかかっている。ロゴはシンプルに。

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第2部第5章:2018.3.2

企業間の競争では情報がとても重要な役割を持つ。

信頼性のある良質な情報を得るためには、入手先を正しく見極めること。入手方法としては、競合他社の製品やサービスを客として実際に利用する。何かの集まりなどで話題に出す。ニールセンなどの情報提供会社が発表しているレポート。調査会社にアンケート調査を依頼するなど。

顧客データベースは企業にとって金脈。どんな些細なことでも記載しておく。情報を分析することでさらなる機会が生まれる。

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第2部第6章:2018.3.3

マーケティングの方法には様々ある。
どんなに優れた商品であっても認知されなければただの遺物である。最近の主流は営業マンを使わないテレマーケティングとネットマーケティング。営業される側も直接対面するよりそれらの方法を好む場合が多いという。

価格設定はコストではなく事実に基づいて行う。とにかくお得だと感じさせること。顧客はふとしたところに不信感を抱いてしまう。最低限の身だしなみを保つこと。

アメリカのある調査によれば、価格を1%引き上げると売上が12%上がることが分かった。

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第2部第7章:2018.3.5

顧客を維持し育てる。新規客を増やすよりも既存客を維持する方がはるかに低コスト。見込み客を選別すること。むやみやたらに営業をしない。有効なリードを手に入れる。ターゲットを絞る。無料プレゼントやサンプルなどで有効な顧客情報を集める。データベースを作り定期的に連絡を取る。顧客になったあとも限定セール等のオファーを忘れない。利用頻度・最終利用日・利用金額なども細かく記録する。企業活動とはファンを創造すること。ネットで売る場合は、問題を提起し、解決策を示し、概要を手短に説明する。

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第2部第8章:2018.3.6

価格に頼らず競合企業との差別化を図る。保証を付ける。製品・サービス以外のプラスαなど。ある程度の人数が見込めるなら会員制プログラムも有効である。ありきたりなものにならないよう内容はよく考えること。得意客には専用の会員制度を用意する。近隣店舗と連携して共通ポイントカードを作るなど。

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第2部第9章:2018.3.7

マーケティングを成功させる秘訣は綿密な計画にある。短期的な利益を求めるのではなく、長期的な顧客満足を一番に考える。自己の利益ばかりを追っていると破綻する。存在価値のある企業を目指すこと。計画に最低限必要なのは目的と目標、現状分析、市場ターゲット、費用、具体的な方法。プロダクトマネージャーよりもマーケットマネージャーを優先する。

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第2部第10章:2018.3.8

損益計算書だけで企業の業績を見通すことはできない。市場シェア率や顧客維持率などのマーケティング要素が重要。
利益が伸びて顧客維持率が減っている場合、将来的には経営危機に陥る可能性が高い。計画は定期的に見直す。優先順位を付けそれらに集中する。手広くやりすぎないこと。とにかく既存顧客の維持を優先する。期待通りでは不十分。常に期待を超えること。価格と品質が見合っているかを定期的に確認する。

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第3部第11章:2018.3.10

ネットでの取引は今後さらに増えていく。情報の鮮度を保つこと。比較対象になってはいけない。強みを把握し選ぶべき理由を訴える。
当たり前のことを高いレベルで行える人こそが本当に才能のある人。ビジネスは相互に利益をもたらすものでなければならない。