小さな頃に負った傷
そこに君は一枚の絆創膏を貼った
傷を守るために貼ったそれを
今度は大人になった君が必死に守っている
もう剥がしたらと誰かが言う
そんな簡単な話じゃないと君は言う
そこに傷があるということが
今の君にとっては何よりの救いだから
でも君は内心気付いているのだろう
そこにもう傷はないということに
剥がしてしまったが最後
傷と共に今の自分も消え去ってしまう
なんて君は思っているかもしれない
大丈夫、君は君のままだ
それでもまだ口答えするのなら
その口に絆創膏を貼ってあげよう
さあ、あとは君次第