彼が羨ましくて憎らしい。なぜ彼ばかりがもてはやされるのか。僕は結局またあの頃と同じように蚊帳の外だ。そこに加わる度胸もない。ただ指を咥えて眺めるばかり。
今はただひどく悲しい。環境を変えて大きく羽ばたけると思ったけど、弱気な自分は相変わらずカゴの中から出て行こうとしない。
そして、その自分の感情に蓋をするようにまた瞑想に耽る。自分が幻想ならこの塞いだ気持ちは一体誰のものか。分からない。どうでもいい。とにかく何とかしてほしい。
現実と真実の間を行ったり来たりしているうちに迷子になってしまった。とにかく一旦立ち止まろう。