府中美術館は公園の中にあった。日曜ということもあり親子連れが多かった。親はおそらく私と同世代だろう。何だか色々と考えさせられた。
日本画と西洋画を比べて眺めてみると色の彩度がまったく違うことに気付かされる。原料そのものが違うのだろうか。日本画は冬の曇り空のように暗くて重たい印象で、洋画は信号のように明快ではっきりとしている。常設展示の方はがらりと毛色が変わってシュルレアリスムが中心だった。
純粋に絵だけを見ることは案外難しい。絵を見ていると様々なことが想起される。その間、意識は全然別のところへ行ってしまう。そうなると目の前にある絵さえも被写体としての意味を成さなくなる。
17時すぎに最寄駅に着き本屋へ寄った。次に読む本を3冊買った。読みたい本は尽きない。その後Nと合流した。約1ヶ月ぶりに会った。以前よりも生き生きとした様子だった。人に尽くすことが大事だとしきりに言っていた。本当にその通りだと思う。
とにかく焦らず目の前にあることを確実にやるのみ。