畑に行くと畑中さんとばったり遭遇。この前の映画のことや脚本や小説執筆のことなどについて話す。
彼女は頭の中で作り上げたあとで書き始めるらしい。何度も繰り返し再生しているため、途中で飽きてしまうことも多いとか。書き方は人それぞれなんだなぁとまた新たな発見があった。
娘さんは最近京都から帰ってきたようで、絵を描くのが好きとのこと。ちらりと見せてもらうとそのあまりのクオリティの高さに素直に驚いた。
自分の中で捏ねくり回して結局お蔵入りになっている作品も結構あるらしい。共感せずにいられなかった。おそらく自分に対する基準や期待が高すぎるんだと思う。でもその裏にはきっと自信の無さがある。
対して畑中さんは60点ぐらいでポンと出してみて後から少しずつ直していくそう。そういう思い切りの良さ、本当に素敵だと思うし見習いたいと思った。
結局は継続がすべてなのだと改めて気付かされた。日常の中にどれだけ自然と創作行為をもぐり込ませるかが鍵。気張ってやっていたら続かない。ちょうど今の僕のように。
死ぬまでの間にせめて何か一つぐらいはやり遂げたい。他人に認められたいという気持ちも正直あるけど、それ以上に自分に見直してもらえるように。焦らず慌てず急がず毎日少しずつゆっくりと確実に。