ボブという懐かしい友人から連絡があった
ぼくが彼ならそうしたように彼もまたそうしたのだろう

とにかく生きていることが分かって安心した

8年も前に出会った人たちと、今もこうしてどこかでつながっている
出会えて良かったというより、出会ったのがあの時で良かった

ただそのおかげで世界を広げることをだいぶさぼってしまった
でもいいんだ
大事なのはいかにその世界を深く濃くするかなんだから

時には、背中を押されるよりもただ帰りを待っていてくれた方が何倍も勇気を出せるものだ

久しぶりに会ったあべくんには彼女ができていた
蒸発してたボブはすっかりエヴァヲタになってた
バーテンをやってたおーわだは居酒屋の店長になってた
グラフィックデザイナー志望の小林くんは野菜にはまってた

時間が経てば状況も変わる
そして大人になりきれないぼくは来月で仕事を辞めることにした
そのあとどうするかはまったく考えてない
でもどうしたいかはすでに考えてある

結果はもうどうだっていい