子供の頃は仕事に行く親の姿を見るとどこか遠くへ行ってしまうような気がして寂しく感じたものだった。いざ働き出すようになってから人間の行動範囲は案外狭いことを知った。

大人になってからもずっと地元に残る人もいる。10代の頃を楽しく過ごした人ほどその傾向が強いのかもしれない。人生の早い段階で完成したともいえる。その逆に新しい出会いや刺激を求めて地元を離れる人もいる。

こんな風にして同級生のことを思い返すとき、毎回何故だか悲しいような侘しいような気持ちになってしまう。自分の微妙な立ち位置にもきっと理由がある。一方通行ではなくお互いに分かり合える仲間が欲しかった。正しくは、自分の弱さをさらけ出せる勇気が欲しかった。

●鑑賞メモ
・ダウトゲーム
・青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない