カウンター席に座るとやはりふらふらしたような感覚に襲われたのでテーブル席に移ることにした。手前の席には男性が一人で座っていた。間もなく別の男性がその席に近付いてきた。どうやら待ち合わせをしていたらしい。

 

カフェでは割と良くある光景だが、先にいた男性が話し始めたとき「あれ」っと思った。どこかで聞き覚えのある声だった。何か嫌な感じもした。顔を見ると前々職のオーナーだった。幸い彼らはそのまま店を出て行った。

 

あれからもう9年も経つのか。当時のオーナーと同じぐらいの年齢になって思うことは、あの頃の自分は本当に独りよがりだったなあということ。

 

オーナーは決して悪い人ではなかった。典型的な上から物を言うだけのウザい大人でもなかった。割と気さくに話しかけてくれたし何かと気に掛けてくれていた。

 

僕が勝手に悪いイメージを抱いて壁を作ってしまっていただけだ。あの頃の僕は誰かに理解されることをとにかく嫌がっていた。自分だけの世界が無くなるのが怖かった。それ無しにはきっと立っていられなかったから。

 

その仕事を辞める直前、僕は呆れるような過ちを犯した。今でこそそう書いているけど当時の僕は微塵もそんな風には思っていなかった。むしろその巧妙なやり口を自画自賛してさえいた。

 

結果的にはバレた。正確に言えば何かの拍子で自らバラしてしまった。そう、所詮はこの程度の人間だ。間違っても大悪党になるタマではない。身の程を知れとはまさにこのこと。

 

けどもしバレていなかったらその後もっと大きな過ちを犯していた可能性だってある。そう考えるとやっぱりあの時バレていて良かったなと思う。もう二度と経験したくはないけれど。

 

●今日のこと

・朝運営サイト手直し

・午後ドトールへ

・前々職のオーナー見かける

・jb続き。高校卒業前の心境場面

・シャグ届く。チェはやっぱ美味い

・夕食後も運営サイト手直し