自分を満足させてくれる作品はもう自分にしか作れないと観念したその瞬間、創造が始まる。

 

君はこれまでたくさんの作品と出会ってきた。胸躍らせる冒険譚や心情を露わにしたモノローグなど、君はその度に主人公になり切ってここにはない人生を生きてきた。

 

君の気持ちを一言一句正確に代弁することは誰にもできない。君と同じような考えを持つ人は他にもたくさんいるかもしれないが、君という存在はこの世界にたった一つしかない。

 

だからこそ、君は君自身の言葉でそれを表す必要がある。君だって本当はもう観念しているんだろう?そうじゃなければ、アマプラを眺めながらそんなにつまらなそうな顔をするはずがない。

 

創作は確かに骨の折れる行為だ。決して気分転換にやるようなものじゃない。費やした時間の分だけ素晴らしいものができるわけでもない。それでも機会があるなら試してみるべきだ。誰のためでもない自分自身のために。

 

必要な全てはもう君の内側にある。そして最も重要なことは、君は行為者ではないということ。気負わずにただ流れに身をまかせればいい。