マスク眼鏡美女のフェラ抜き動画で一抜き。その後近くの公園をふらりと散歩。午前中の公園は生気に満ちている。精気を失ったばかりの僕にはそれが何とも眩しかった。
午後からサンマルクへ。あいにく満席だった。それからぶらぶらと街を歩いた。ベローチェを過ぎてKとAと行ったあのピンサロ跡地の前を通り、国道沿いを真っ直ぐに歩く。それから市役所通りに入って駅方面へ進む。思い出が重なった風景は瞬く間にセピア色に変わった。
ドトールにたどり着いたのは家を出てから一時間後のことだった。そしていつものように小説を書き始めた。Aとの思い出話。今日ほど小説を書いていて良かったと思った日はない。
さっき僕が見た風景はあの頃の僕らが見ていたものと全く同じものだ。それなのに僕はあの頃と全く違うものをそこに見出していた。だからやっぱり変わったのは僕の方なんだろう。でもその一方で、中身はちっとも変わらないなと呆れ笑いを浮かべる僕がいるのもまた事実だ。
要するに変わらずに変わった。人間って本当にとんちなもんだ。