二人組の小学生が仲良く自転車を漕ぎながら通り過ぎて行った。彼らもやがて大人になる。そしてきっと今日のことを良き思い出として振り返る時が訪れるだろう。記憶に残るのは大抵こんな他愛のない日だったりするのだから。
ここ最近小難しい本ばかり読みすぎているせいか、世間話がより一層くだらないものに思えてきてしまって仕方がない。自分はいったいどこへ向かっているんだろう。
哲学書なんか読んでたらますます孤立を深めるだけだ。それに読めば読むほど自らの無知さを思い知るだけだ。今こそ寺山の言いつけどおり、書を捨てるときだ。
無駄だと思っていたものが実はそうじゃなかった、ということにだんだん気付き始めてきている。結果ばかり見ると本当にろくなことがない。大事なのは過程をどう楽しむかで、結果というのはあくまでおまけでしかない。
要するに、無駄なことは一つもない。