バスに乗り込みいつもの青空市へ。先客は無し。窓越しに風景を眺めていると色々なことが頭に浮かんでは消えてゆく。

 

それにしてもここ最近何だか妙に気分が沈む。理想通りの暮らしを手に入れたはずなのに、実家にいた時と同じような孤独感、閉塞感、虚無感に襲われている。あれほど一人になることを求めていたはずなのに。

 

といっても原因はだいたい分かっている。つまり、移住という大きな決断をして多少なりとも周りから注目してもらえると期待したものの案外そうならなかったことに対する失望。

 

移住者なんてものはざらにいる。何も特別なことじゃない。