ここに来るのは何ヶ月ぶりだろう。とても長い時間が経ってしまったようにも感じられる。だからこそ変わらない顔ぶれがなんとも嬉しくて有り難かった。

 

入り口最前のブースにはアクセサリーを売る彼女の姿もあった。そのブースに立ち寄って声を掛ける。彼女はそれに笑顔で応える。りかさんと話すのはこれで何度目だろうか。

 

しばらく話していると、親との関係性の話題になった。自分と親、親とその親。縦の連鎖。僕らの課題は僕らに限ったものではなく、こうした過去からの置き土産も多分に含まれている。

 

生きる目的はこの負の連鎖を断ち切ること。そして最終的にはこの生の連鎖そのものも断ち切らないといけない。

 

駅前に出店中のカレー屋の話になったところでノブさんが現れる。お互いに軽く自己紹介した後で共通の友人であるちよのさんのことや、いきる茶店のことなどについて話す。向かいのブースは奇遇にもカレー屋だった。初めて話したが高円寺にいそうなゆるいダンディーなおっちゃんといった風で妙に懐かしさを覚えた。もっと話してみたかった。

 

Bookcafekujuとパン屋が近々閉店するらしい。あの本屋の雰囲気すごく好きだったのにな。代わって出店するのはカフェるん太。動物性の素材は一切使わないベジごはんがウリとのこと。

 

ここでちよのさん本人とばったり遭遇。笑顔のよく似合う、明朗はつらつとした方。ふいに岩清水豚の話題になり、ノブさんが「今度食べに行ってみよう」と純度100%の笑顔で僕の方を見る。ちよのさんが「そのときは声かけて!歩いて行っちゃうから」と笑ってそれに乗っかる。

 

映画の自主上映をされている方にも出会った。ほんと色んな人がいる。だからこそこの世界はこんなにも彩りに満ちているのだろう。

 

気付けば13時半になっていた。カレー屋は残念ながら売り切れ。また食べ損ねてしまった。ノブさんも用事があるとのことでここでお別れ。バス停に着き時刻表を確認すると次のバスが来るまで残り約40分。次のバス停まで歩くことにした。その間に買ったばかりのマフィン2つとシフォンケーキ1つは見事に無くなった。

 

15時半ごろ帰宅。一息ついてからえんつなぎへ向かった。