頼んでいたポークステーキが届く。母は両手をあげて喜ぶ。母は良くも悪くも喜怒哀楽がはっきりしている。

 

小さい頃、母の怒る姿を見るのがとても嫌でよくご機嫌取りをしたものだった。親父の場合は物に当たってそれで終了だが、母の場合それがねちねちといつまでも続く。あれが女性特有のヒステリックさなのかは分からないが、無気味な怖さがあった。

 

母に何か贈るのが好きなのはたぶんあの頃の名残なのだと思う。母にはやはり笑っていて欲しい。

 

バタフライルームを観る。霊よりも生身の人間の方がよっぽど怖いと思わされる映画。ラストシーンのあの表情はきっと同じことが繰り返されるという伏線なのだろう。

 

女性は麗しい。けど恐ろしい。