これほど感情的になったのは一体いつぶりだろう。きっかけは本当に些細なことだった。でも原因はそれだけじゃない。これまで知らず知らずのうちにたまっていたものが爆発したのだと思う。

 

とげとげしい言い方をしたり断定的な物言いをしたりする人が昔から苦手だった。そういう人は大抵こちらの言い分を聞き入れてくれないし理解を示してくれることもない。

 

分かってくれないのはきっと自分の伝え方が下手だからだ、とこれまでは自分に責任を押し付けることでその場をなんとかやり過ごしていた。今回もそうしようと思ったけど、どうにも悔しさと怒りが込み上げてきて結局そうできなかった。

 

といって反論したわけでもなく、結果的にはふてくされ気味にもういいですとシャットアウトする形になった。その中途半端な感じがまたどうにも悔しかった。感情的になっている自分が大人気なくてださいなとも思った。

 

これじゃまるでおもちゃを買ってもらえずに駄々をこねる子供のようなもんだ。そう気付いてもっとちゃんと伝えなきゃと強く思った。分かってもらえないからと伝えること自体を諦めてしまったら、今までの自分に逆戻りだ。

 

でももう諦めたくはない。自分をすり減らすのはもうたくさん。自分の思いをもっと大事にしたいし、自分はこうだとはっきり示したい。だからこそこうして感情的にもなったのだろうし、それはつまり好転反応だ。

 

別れ際、どうにか思いを伝えることができた。伝えられた自分をすげーと思った。これを地道に繰り返していくだけだ。そして、分かってもらえないときはそれ自体をネタにしていじっちゃえばいい。シリアスなときほどユーモアを忘れずに。