過去のカレンダーを眺めてた。誰と何時にどこで会うといった予定がそこそこ書かれていた。結構人に会ってたんだなあと驚いた。今じゃもうすっかり疎遠になってしまったけれど。

そのうち顔さえ思い出せなくなるんだろうなと思うとちょっと切なくなる。あのとき確かに私たちの間には共通の話題があって、多少なりとも理解し合えていた。

お互いの人生がほんの一瞬だけ近付いて、そしてまた離れていった。先に進むためには必要なことで、たぶんそれだけのことだったんだと思う。それはまるで砂時計のように。

そうやって運命論で片付けるのは簡単だけど、でもじゃあこのカスみたいなやり場のない感情はいったいどうすればいい?

 

そうやってまた同じところをぐるぐると回るんだ。みんなが先に進んでる間にね。いつものことだ。今さら呆れもしない。

去年の11月なんとなくラインをやめた。そしたらほとんどの人と連絡がつかなくなった。友達だと思っていた人の電話番号もメールアドレスも私は知らなかった。

 

せめて連絡先を伝えてからやめるべきだったか?結果的には同じことだったと思う。気付けばいつも聞き役になっていて、誰かと会った次の日は何もできないほどぐったり疲れ切っている。そんな状況をどうにかしようと思ってやめたわけだし。

過去の関係を清算できてすっきりした、といったら強がりになる。月並みだけど全ての出会いに感謝しているし、それなしでは今の自分もきっと無かったと思う。

もう会うことのない知人たちへ。今まで本当にありがとう。お元気で。さようなら。