彼女と出会ってから早7年。初めて会ったのは同級生が事故で亡くなった年のこと。その日は通夜があったのだが、私は行くことができなかった。どうしてもその現実と向き合う勇気がなかったからだ。
そのときたまたま知り合いからライブをやるから見に来て欲しいと誘われた。この誘いにどれほど救われたか分からない。ライブにも行かずあのまま家にいたらきっと塞ぎ込んでいたと思う。
そのライブにちょうど彼女も来ていた。共通の友人がたまたま連れてきていた。話してみると偶然最寄駅が同じだった。
その後も食事をしたりどこかイベントに出掛けたりするが、それ以上の進展はなかった。そして気付けば彼氏ができて遠くへ引っ越していった。
突然の連絡が続くと何だか妙な気分になってしまう。もうすぐ死ぬのか。でもこうして自分のことを気に掛けてくれる人がいるんだなあと思って何だか暖かい気持ちになった。
私もまた誰かにとってそんな人でありたいなあと思う。