最近では飲食店の店員がほとんど外国人ということも珍しくない。大半はきっと出稼ぎ目的なのだろう。

 

生まれた場所が違っていたら私も今頃彼らの一員として厨房に立っていたかもしれない。こうして呑気にちゃんぽんを啜っていられるのはまさに奇跡ともいえる。

彼らにとっては個人の夢や目標よりも家族を養うことが何より大切だ。もし私が彼らの立場だったとしたらきっと1日で逃げ出してしまうに違いない。

マニュアル通りの作業を楽と感じるか不自由と感じるかは人それぞれ。年齢も性別も関係ない。その人自身の特性による。私はそれがどうしても耐えられなかった。明日が予想できてしまうのがとにかく嫌で仕方なかった。

それでも時々は代わり映えのしない毎日だと感じることもある。そして不自由さとは環境ではなく自らの考えから生まれるのだとようやく気付く。