今になって思えばできることはまだまだあった。でももう途中から気持ちは完全に切れてしまっていた。やることなすこと裏目に出て途方に暮れたときもあった。最初の考えが甘過ぎた。
好きで始めたことだっただけに誰にも吐露できなくて本当に苦しかった。別にそんなの気にせずばーっと吐き出しちゃえば良いのに、見栄っ張りな自分にはどうにもそれができなかった。相変わらず不器用だなーと思う。
だから今は残念だというよりも正直ほっとしている気持ちの方が強い。閉店を惜しんでくれた方が少なからずいたという事実だけでもう十分だ。やり切ったとは言えないけれど、ほんの少しだけ誰かの役に立つことはできたのだから。
これで場所に縛られることは無くなった。3月からは晴れて自由の身。さてどうしよう。