夕方ごろの散歩が好きだ。私が毎日頑張っていられるのは間違いなくこの夕陽のおかげ。
歩いていると色々な考えが頭に浮かんでは消えてゆく。大事なこともあったかもしれない。でもどうでもいいんだ。この夕陽を眺めていられるだけでもう十分。
あらゆる出来事は些細なものでしかない。そして出来事それ自体は無色透明だ。色付けをしているのはあくまで自分自身。
その色付けはどうやってしているんだろう。きっと確かな理由はない。ただ好きなように塗っているだけなのだろう。
だから私が見ている赤色はあなたにとっては青色かもしれない。正しいことは一つもないし、間違っていることも何一つない。ただただそこには主観があるだけ。私たちはそういうあやふやな世界の中に生きている。
いつかその色眼鏡を外せるといいね。私もあなたも。