夕方いつもの公園を散歩した。歩いていると本当に色々な考えが降りてくる。あのまま部屋にいたらきっと彼らには出会えなかったと思う。
でも散歩から戻りいざこうして書こうとしたら全く彼らのことを思い出すことができなかった。確かにそのときそれはあった。その中には「私とは何か」に対する答えだって含まれていた。それを聞いて心から安堵したこともはっきりと覚えている。
にも関わらず、その言葉が何だったかは覚えていない。忘れてしまったのかもしれないし、そもそも言葉という形ではなかったのかもしれない。今となってはもうそれを知る術はない。要するに私は何も知らない。
散歩の帰り道、すれ違いざまに私の名を呼ぶ者がいた。振り返ると高校時代の友人Oが犬を連れて立っていた。驚いた。まさかこんなところで会うとは思わなかった。同時にほっとした。私を知ってくれている人がいる。それが何だかとてつもなく嬉しかった。
しばらく話していたら次第に声が枯れ始めてきた。そういえば他人とまともに会話するのは1週間ぶりだった。これぞ在宅の宿命。ひとまずOは新しく彼女もできて順調そうだった。近況を話し終えたあと「またそのうちに」と言って別れた。
別れた後に一番大事なことを聞き忘れていたことに気付いた。今期のアニメのおすすめである。私がアニメにハマるきっかけを与えてくれたのは他でもないOだった。いわばアニメ先輩、アニセンである。だが高校時代のOはアニメとは無縁の硬派なナイスガイだった。
それから時が経ち30代になってたまたま再会したとき、彼はすっかりアニメ野郎になっていた。あんな硬派な彼でさえハマるぐらいなのだからきっと素晴らしいものなのだろう。そう思い彼におすすめのアニメを聞いた。リゼロ、シュタゲ、物語。彼は迷わずそう言った。
彼のおすすめはがっつり私のツボだった。たとえば海外ドラマ好きな人がこれからアニメを見始めようとする場合に最適な選択だと思った。
最後にここ最近見たアニメの中でよかったものをいくつか。
・がっこうぐらし
・Charlotte
・デートアライブ
・長瀞さん
・小林さんちのメイドラゴン
・アイランド