前回の散歩から3週間も空いてしまった。まさか2週連続で雨が降るとは思いもしなかった。今日は雲が多くて太陽はあまり顔を出していない。風も適度にあって雨の予報はゼロ。つまり絶好の散歩日和。
藤井隆ばりになんだかんだやってたら10時半ぐらいになってた。一番の原因は最近始めたドラガルズ。この前無性にゲームをやりたくなって色々探してたらこれに落ち着いた。
デイリーミッションをこなしたらあとは放置。そんな感じでゆるーくやってるので時間も取られずちょうどいい。あとキャラがぬるぬる動くのでそれをただ眺めてるだけでも楽しい。
ダンテの目を閉じる仕草が個人的にはツボ。猫が友情の証にやるあの仕草に似ている。猫耳がついてるしきっとそういうことなんだろう。
家を出ていつもの公園方面へ歩く。日差しは案外強かった。でも風は冷たくて心地いい。今こうして生きていると思えるのは五感があるからこそだと改めて思う。同時にまたいつかは死ぬということも。
何も感じなくなることが死だとしたら、はじめから何も感じなければ死ぬことはないのだろうか。ということはそもそも生まれることさえない?
物心ついた時からこの世界には何かもっと重要な意味が隠されていると考えながら生きてきた。学校行って会社に入って結婚して家を買ってというごく一般的な人生とは全く別の何か。
単純にそう思いたかっただけというのもある。でなければこの社会の中で生きていく他にないのだから。それはつまり逃げ場がないということだ。そんな現実にいないいないばあしたかっただけなのかもしれない。
そもそも私がそういうことを考えなかったらブッダやマハルシなどを知ることもきっとなかった。つまり私が知らなければ彼らは存在できないことになる。
もちろん私が知る前から彼らは存在していた。でも独立的にではない。彼らが存在することを知る誰かによって。
今あなたがこの文章を読んでいる。だから私は存在できる。そして読み終えたとき私はもう存在しない。存在は雲のように現れては去ってゆく、不確かで一時的なものだ。
そんな感じで考えを巡らしつつ目の前を見るとちょうど多摩川に差し掛かろうとするところだった。緊急事態宣言は出ているがやはり人出は多い。日差しがますます強くなった。帽子をしてくるんだったと後悔。
橋の途中で大田区に変わった。東京方面の国道1号線は何だか忙しない。渡り終えて間もなく矢口渡駅に到着。坂口安吾がかつて住んでいたという町。とはいえ、いたって普通の町。
東神奈川まで歩いたときよりさくさく進めている。足も痛くない。身体の適応力ってすごい。馬込駅に着いたらカフェでも入ろうと思ったが全く見当たらなかった。
地下鉄の駅周辺ってだいたい殺伐としてる気がする。せめてドトールくらいはあって欲しかった。二の腕のヒリヒリに耐え切れなくなりここで引き返すことにした。曇り空でも油断してはいけないと学んだ。
往復3時間半。15.6キロ。ペットボトル3本。