午後から友人Tとともにレアンドロ・エルリッヒ展を観に森美術館へ。世の中の疑問に正面から向き合いこうして目に見える形にするまでには様々な苦悩があっただろう。芸術が美しいというのは全く的外れな意見だと改めて思った。
Tの嫁は外国人だが、異なる文化を持つ人の意見や考えにははっとさせられることが多い。何かを説明する時、熟語に頼ってしまいがちであることに気付いた。
日頃一人で仕事をしていることもあり、誰かと会ったときはここぞとばかりに話し過ぎてしまう傾向がある。自慢っぽく聞こえていなかっただろうか。表情はぎこちなくなかっただろうか。後になって残るのはこうした反省ばかりである。
せっかく耳が二つついているのだから、少なくとも自分が話した倍は人の話を聞くべきだ。かといってそれが義務になってもいけない。
聞くときは最大限の関心と敬意を持つこと。誰でも自分の話をしたがっているし、聞き役なんて退屈だと思っているものだ。だからこそ他人の逆をやる価値がある。
夜はC主催の飲み会に参加するため中目黒へ。話の合う方ばかりでとても楽しい会だった。ここでもやはり話し過ぎてしまった。
自分の考えをどんなに細かく伝えたところで、望んだ反応が得られるわけではない。それで勝手に落胆するぐらいなら最初から当たり障りのない話をしていた方がいい。距離感を見誤らないようにしよう。