気になっていた映画「バードマン」をようやく観た。その場にいるかのような臨場感に思わず引き込まれた。
よくよく考えてみると映画は会話だけで成り立っている。小説だと何ページもかかってしまうような場面も映像なら一瞬で伝えられる。視覚という点では同じだけど、読むのと見るのとでは全く違ったものになる。小説を映画化するのはよくある話だ。でもその逆はあまり聞かない。いや、ただ単に私が知らないだけかも。
カフェで作業し出してから週末に家でのんびり過ごすことがまた好きになった。人間はやはり多少外の空気を吸っていないと駄目な生き物らしい。思う存分まったりと過ごした。
Kと山に行ってから早くも一週間が経つ。暮れに近づくほど時間はどうも急ぎ足になるらしい。今年は特に新しい人と出会うこともなくただ淡々と過ぎていった。去年以上に友人と会う機会も減って、まさに一足早い老後体験といった感じの一年だった。
寂しくないと言えば嘘になるが、かといって楽しくないわけでもない。誰かとずっと一緒にいれば今度はしんどくなってしまうだろうし、なんだかんだ言ってたぶん今が一番理想的な状態なのかもしれない。
これからの人生をどこでどう過ごしてゆくか。それをようやくはっきりさせることができた。私は来年の今頃きっと、自然があふれる場所で手間のかかる暮らしをしているだろう。これまで頭であれこれ考えて色々な計画を立ててきた。そして散々悩んだ末にその全てを捨てることにした。最後に出した答えは、最初の直感に従うことだった。大丈夫。なるようになる。