それでいて周りの目が気になるのだからタチが悪い。振り切ってしまえば楽になるだろうが、それによって本格的に駄目になるのが何よりも恐い。そしてまた最初の位置へと戻ってくることになる。
日々は思うより早く過ぎてゆく。朝になったかと思えばもう夜だ。そしてまた同じ目覚まし音に起こされ、同じ朝食を口に運び、同じ道を通って仕事へと向かう。
自ら意味付けをしなければ途中で折れてしまうのも無理はない。ただ単に生きるなど虚しいだけ。
幸福に慣れ過ぎないこと。そしてその基準を上げ過ぎないこと。つまるところそれに尽きると思い至った次第。