コロナのおかげで相変わらず映画とドラマとアニメ三昧の日々。昨日は「日本をゆっくり走ってみたよ」を延々観ていた。

 

30代ってたぶんこうパーッと飛び出したくなる年頃なのかもしれない。いつの間にか築かれていた日常に対してふと疑問を感じたり、ここではないどこか違う場所へ思いを馳せてみたり。別に今の生活に不満があるわけじゃないけれど。

いや、でもよくよく考えてみたら10代や20代のときもそんな感じだった。そしてその度に昔のことを思い出してセンチになってた気がする。

 

そういうときの対処法は、思い出の曲をひたすら流して「もう戻れないんだなー」なんてそっとつぶやいてとことん感傷に浸ることだ。

夢を見ながら現実を生きることは難しい。だからほとんどの人はどこかの時点で折り合いをつけて現実者になる。

 

ゆえに創造者とは諦めの悪い人のことをいう。そんな創造者たちに「なりたかったけどなれなかった自分」の姿を重ねて見る。

そっち側にはなりたくないと思ってた。でももうどっぷりとそんな現実沼に浸かってしまってた。いい湯だなーなんて言いながら。否定ばかりして具体的に何もしてこなかったのだから当然だ。

もし本当にそうなりたくないとしたら、これがきっと最後のチャンス。自分のためでいい。とにかくあの未完の駄作を書き終えよう。

 

ほんの少しぐらい人生に悪あがきしたっていい。それぐらいの時間はまだあるはず。