朝からショーペンハウアーの「女について」「思索について」「読書について」などを読む。一言に女と言ってもその種類は様々だ。だから一括りにすることはできない。それでもやっぱり男とは違うと言わざるを得ない。優劣という意味ではなく。
男女間では感じ方、考え方、伝え方そのどれもが全く異なる。恋愛においてそれはより顕著に現れる。それに気付いたのは20代後半になってからだった。
10代〜20代前半までの僕はとにかく1秒でも長く腰を振っていたくて、おおよそ恋愛指南書に書かれてあるようなこととは真逆のことをして過ごしていた。
20代半ばに差し掛かり、これではいけないと思い直しこれまでの自分を封印することにした。初デートでホテルに誘ったり、セックスしたいがために夜中に呼び付けたり、自分の話を延々としたり、返事をほったらかしたり、面倒になったからと約束をすっぽかしたりすることを一切やめた。
結果的には腰を振る機会が一切なくなった。その代わり女友達はたくさんできた。当時はほとんど毎日のように誰かしらの恋愛相談に乗っていたような気がする。でも彼氏ができた途端、まるで何事もなかったかのように一人また一人と疎遠になっていった。
彼女たちは口々に身勝手な男は嫌いだとか、特別扱いされたいだとか、優しい人が好きだとか言っていた。でも仮にそういう男と出会ったとしてもきっと恋には落ちないだろう。
彼女たちが求めているのは予想を裏切ってくれる男だ。振り回されたり、雑に扱われたり、冷たくされたりすると最初のうちはムッとする。そのうち「どうしてあの人のことばかり考えてるんだろう」「あれ、これって好きってこと?」と勝手に勘違いしてくれる。
最低ね、と幻滅されるくらいがちょうどいい。模範解答を示す必要なんて全くない。